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輸液製剤協議会

輸液について

輸液にまつわるエピソード

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2. 小さな彼女(30代 男性)

最初はよくありがちなこと、と経験者の誰もが言うことを真に受けて、少し気に留める程度でした。普段からまったく泣かず、誰にでもニコニコと笑う、八方美人のマイベイビーから笑みが消え、食欲も優れなくなり、体温計の数値が39℃を超えても上がり続けるのを見て、よくありがちなことではないと、目が覚める思いで病院に行きました。

ささいなことで今までお世話になっていた病院の検査結果では、細菌による何らかの感染症・・・で、即日入院、点滴による抗生剤投与の治療と決まりました。

すでに白い服を着ている人は敵という認識を持つ、7ヶ月にしては少し小さい彼女は、点滴を打つために入った処置室で、生まれてきてから今日までの分を取り返すように泣きわめき、本人だけでなく、押さえる看護師さん、小さな血管を探る先生をも汗びっしょりにさせるほど抵抗しました。処置が終わり、包帯でぐるぐる巻きにされた右手にキティちゃんの絵を描いてもらった彼女は、疲労困憊の大人をよそに、点滴のホースも気にせず、こちらの顔を見てケロっとしていました。

点滴による抗生剤の投与の効果は一目瞭然で、入院した当日には熱も下がり始め、2日目には完全に微熱になりました。点滴をしていることで、細い食に対しての心配もやわらぎ、3日目には、普段のくったくのない笑顔を、ピンクの制服を着ている看護師さんに振りまくほどになりました。

今まで点滴は、単なる栄養剤を入れるという認識でしたが、まだ薬も飲めない赤ちゃんに対して、効果的な治療法になるというのは、驚きと同時に大きな安心感を与えてくれるものでした。

結局1週間ほどで退院し、なぜか入院する前はできなかった寝返りが上手にできるようになっていて、縦横無尽に転がっています。

エビソード...